2008.12.06 Saturday
〈シリーズ 文明学の挑戦〉地球時代の文明学

2008年10月24日発売開始
監修 梅棹忠夫
編集 比較文明学会関西支部
責任編集 中牧弘允
装丁 柴永文夫
A5判 224ページ
税込み価格 2,500円
全地球人の共同体のあり方をかんがえ、
地球人として行動する時代を
あなたはどう生きますか
比較文明学会関西支部が研究成果をシリーズ「文明学の挑戦」として刊行することとなった。このシリーズであたらしい文明学の構築をめざし、挑戦的であることをかかげながら、同時に学術的到達点を一般の読者にも理解しやすいかたちで提供しようとしている。……わたしは「地球人」である。国家の時代には「国際」がもてはやされたが、地球時代には「地球」全体が問題となる。偏狭なナショナリズムをすてさり、全地球人にとっての共同体をかんがえなければならない。……文明とはシステムであり、社会の編成原理である。文化のちがいは価値観にもとづくが、文明の相違は装置や制度の差異に由来する。……国家や国民を超えたところに文明の単位をもとめると、ことなった像がいろいろ浮かびあがってくるはずだ。……われわれは「地球人」としての覚悟をかため、地球時代のパイオニアをめざそうではないか。そのような気概をもって、文明学の構築に挑戦的に取りくんでほしいと心よりねがっている。〈梅棹忠夫氏「監修のことば」から抜粋〉
内容
梅棹忠夫 監修のことば
●第一部 環太平洋の文明
原田憲一 地質文明観---安定大陸型文化と変動帯型文化の整合
小山修三 縄文文明観---三内丸山遺跡に見る文明装置と制度
山本紀夫 「高地文明」の提唱---文明の山岳史観
●第二部 文明史観の新展開
宮原一武 主流文明史観の考察---「国際語」で読み解く文明史
中牧弘允 文明の「暦」史観---太陰暦、太陽暦、太陰太陽暦の相克と共存
●第三部 現代文明論の新機軸
龍村あや子 地球文明時代の芸術---音楽と〈自然〉と信仰の問題を考える
三浦伸夫 日本科学技術文明と博物館---現代文明の根源的解明に向けて
■コラム
杉田繁治 文明のシステム史観
日置弘一郎 生産力史観再考
■評論
秦 兆雄 文明内部対話
福永英雄 高度情報化と現代文明---《当事者性》の低落をめぐって
あとがき 中牧弘允
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