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きょうの舞台裏

京都の出版社 京都通信社のスタッフブログです。本の制作から出版までの道のりを同時進行で配信しています。
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10月21日〈『地球時代の人類学』が完成〉
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    地球時代の文明学

    3月末に中牧弘允民博教授、原田憲一京都造形芸術大学教授、龍村あや子京都市立芸大教授の訪問を受け、制作発行が決まった〈シリーズ文明学の挑戦〉『地球時代の文明学』の製本があがった。事務所の1階の座敷で鍋を囲みながら3度にわたり基本構想を練ったものだ。文明学会関西支部の編集で、責任編集は中牧弘允先生。監修は梅棹忠夫先生。11人の著者がそれぞれの専門分野の視点から話題と情報を提供。多彩な切り口の内容となった。
    なかでも、梅棹忠夫先生の「監修のことば」は、新鮮で目を見張る原稿だった。もう20年ほど目の見えない状況がつづき、1年ほどまえにお目にかかった時はずいぶんお痩せになり、ご子息のマヤオ氏の押す車イスに乗っておられた。言葉も細くなっておられたのだが、中牧先生がインタビューで引き出した文明学の視点と可能性への指摘は、そんなお体の状態をみじんも感じさせない。諦観の境地ともいえるその思想の一部を抜粋しておく。

    「比較文明学会関西支部が研究成果をシリーズ「文明学の挑戦」として刊行することとなった。このシリーズであたらしい文明学の構築をめざし、挑戦的であることをかかげながら、同時に学術的到達点を一般の読者にも理解しやすいかたちで提供しようとしている。……わたしは「地球人」である。国家の時代には「国際」がもてはやされたが、地球時代には「地球」全体が問題となる。偏狭なナショナリズムをすてさり、全地球人にとっての共同体をかんがえなければならない。……文明とはシステムであり、社会の編成原理である。文化のちがいは価値観にもとづくが、文明の相違は装置や制度の差異に由来する。……国家や国民を超えたところに文明の単位をもとめると、ことなった像がいろいろ浮かびあがってくるはずだ。……われわれは「地球人」としての覚悟をかため、地球時代のパイオニアをめざそうではないか。そのような気概をもって、文明学の構築に挑戦的に取りくんでほしいと心よりねがっている」。

    もくじ
    監修のことば……………梅棹忠夫 1
    第一部 環太平洋の文明
    原田憲一 地質文明観──安定大陸型文明と変動帯型文明の諸相
    小山修三 縄文文明観──山内円山遺跡に見る文明装置と制度
    山本紀夫 「高地文明」の提唱──文明の山岳史観
    第二部 文明史観の新展開
    宮原一武 主流文明史観の考察──「国際語」で読み解く文明史
    中牧弘允 文明の「暦」史観──太陰暦、太陽暦、太陰太陽暦の相克と共存5
    第三部 現代文明論の新機軸
    龍村あや子 地球文明時代の芸術──音楽と〈自然〉と信仰の問題を考える
    三浦伸夫 日本科学技術文明と博物館──現代文明の根源的解明に向けて
    コラム
    杉田繁治 文明のシステム史観
    日置弘一郎 生産力史観再考
    評論
    秦 兆雄 文明内部対話
    福永英雄 高度情報化と現代文明──《当事者性》の低落をめぐって
    あとがき 中牧弘允

    〈シリーズ文明学の挑戦〉『地球時代の文明学』は
    A5判224ページ
    定価 2,500円
    発行京都通信社

    | スタッフ日記 | 15:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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